奈良県松阪市の救急車有料化には賛成?反対?さまざまな意見まとめ

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海外では救急車は有料という国も多いですが、日本の消防救急車は無料で手配できます。

無料だからといって救急車を安易に利用する人もいるため、有料化したほうが良いという議論は以前からありました。

1月19日、三重県松阪市は、市内の3病院に救急搬送された患者のうち、入院に至らなかった患者から7700円を徴収すると公表しました。

三重県松阪市の救急車有料化のニュースを受け、Xでは賛否両論、救急車の有料化に関するポストが増えてきています。

今回は「救急車有料化に対する賛成意見、反対意見」「奈良県松阪市の救急車有料化」について紹介します。

この記事はこのような方におすすめです
  • 救急車有料化のニュースが気になる
目次

救急車無料の弊害が起きている

計算機

日本の救急車は全国無料。

もちろん救急車の財源は税金です。

日本で消防救急車の出動1回あたりにかかる費用は、40,000~45,000円程度だと言われています。日本の消防救急車は、無料で要請できることが法律で定められており、その出動費用はすべて税金で賄われています。

119通報は増えている

119番通報は全国的に増えているとのことです。

東京消防庁が令和4年中に受け付けた119番通報は、103万6645件(速報値)に上り、統計上はじめて100万件を超えました。その中には緊急性のない問合せや、消防に関係のないものが約2割含まれています。

令和4年中の東京消防庁救急隊の出場件数は前年から128,372件増え、872,075件でした。また、救急搬送された方のうち初診医師により軽易で入院を要さない軽症と判断された割合は53.4%で半数以上を占めています。

東京消防庁 公式ホームページより

昨年12月頃に、東京の警察署の方から「救急車の要請が増えていて業務がひっ迫している」「救急車が足りない状況である」というお話を聞く機会がありました。

その時にも、不要不急の通報、軽症者の対応について困っているというお話をされていました。

緊急以外の通報が2割

今やっている病院を教えて欲しい
症状の相談がしたい
電気が消えなくなった
水道の水が止まらなくなってしまった
ゴキブリが出たから何とかしてほしい

こんな通報が実際に119番にあるということ。

以前は、このような通報にも最後まで真摯に耳を傾けていたそうです。

しかし現在、東京消防庁は「不要不急の電話については、ほかの緊急通報の妨げとなりますので、最後までお話しを聞かずに切断する場合があります。」とホームページ上に載せ、実際に「緊急の要件ではないので切らせていただきます」と電話を切っているそうです。

救急相談センター(♯7119)

東京消防庁は、救急車を呼ぶか迷いがあるときに相談できる♯7119という救急相談センターを用意しています。

♯7119は、例えば「夜中に病院に行った方がいいのか迷う」「救急車を呼んだ方がいいのか迷う」「夜間に受診できる病院を知りたい」などというときに相談できる窓口です。

みい

♯7119がもっと周知されるといいですね

三重県松阪市の対応

ひらめき

三重県松阪市は19日、市内の3基幹病院に救急搬送された患者のうち、入院に至らなかった患者から保険適用外の「選定療養費」として1件(人)当たり7700円(税込み)を6月1日から徴収すると公表した。

三重県松阪市は、2023年に過去最多の1万6180件を記録するなど、軽症でもとりあえず救急車を呼ぶ「便利使い」に歯止めがかからない状況が背景にあるといいます。

徴収の対象は救急車で搬送されながらも入院に至らなかった患者

保険適用外の「選定療養費」として1件(人)当たり7700円(税込み)を6月1日から徴収するただし紹介状持参者、公費負担医療制度の対象者や、個別で医師が判断した場合には徴収の対象外とするとのことです。

今春から広報まつさかなどで周知啓発を始め、6月1日午前8時半から切り替える予定とのことです。

これって救急車有料化?

奈良県松坂市の「救急車を要請し、入院に至らなかったら7700円徴収」という部分が知られ、救急車有料と解釈している方が多いのですが、実は救急車が有料化されるという話ではありません。

保険適用外の「選定療養費」として1件(人)当たり7700円(税込み)を徴収する

ポイントは、こちらの「選定医療費」です。

選定医療費とは

選定療養費とは、紹介状なしに大きな病院を受診する場合に普通の医療費にプラスして保険のきかない費用(=選定医療費)を請求することができます。

選定療養費の額は病院にもよりますが、概ね3,000円から高いところでは10,000円を超す設定をしている病院もあります。

二次医療や三次医療を担う市民病院や大学病院が簡単なケガや風邪の対応に追われてしまい、本来の役割である救急医療や高度な手術、また研究などに時間が割けなくなってしまうことを避けるために、選定医療費が設定されているといいます。

松阪市の3つの病院の選定医療費は7700円

今回、話題になっている奈良県松阪市の3つの病院は、この選定医療費が7700円に設定されているそうです。

つまり奈良県松阪市は、「市内の大きな3つの病院に軽症なのに救急車で来た人は、選定療養費の7700円を支払ってもらいますよ」ということになります。

「ただし紹介状持参者、公費負担医療制度の対象者や、個別で医師が判断した場合には徴収の対象外とする」という一文も添えられているので、選定療育費を徴収するかどうかは、対応した医師の判断によるところもありそうです。

救急車有料化に対するさまざまな意見

どっち

Xには、救急車有料化について賛否両論、さまざまな意見がみられます。

救急車有料と選定医療費を混同して考えている方もいますが、どちらかというと救急車有料化に賛成している方が多い印象があります。

救急車有料化 賛成派

救急車有料化 反対派

救急車有料化には賛成?反対? まとめ

緑と地球の置物

以前より、救急車をタクシー代わりのように使う「便利使い」が問題となっていました。

最近は、救急車の要請が増加傾向にあり、救急隊の業務がひっ迫している自治体も多くなっているようです。

奈良県松阪市では、三重県松阪市は、市内の3病院に救急搬送された患者のうち、入院に至らなかった患者から7700円を徴収すると公表しました。

厳密にいうと、救急車の有料化とは少し異なりますが、世間では救急車有料化として話題になっています。

Xでは、救急車有料化には賛成、反対それぞれの意見があがっています。

国民全体が常識的に救急車を利用して、有料化する必要がなくなれば一番いいですね。

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密かに小2娘の知育を頑張るママ
塾なし中学受験を目指してます
これは知育におすすめ!
と思ったことを発信しています。

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