「算数が得意になってほしい」「英語が得意になってほしい」と習い事を始めたり、おうちで熱心にドリルに取り組んだりするご家庭は多いですよね。
しかし、「美術が得意な子どもに育てたい!」という方は少ないような気がします。
美術系の学校を除いて、受験科目に「美術」がないからでしょうか。
実は、お絵かきが得意になると、その後の学習面にもいい影響が出てくると言われているとか。
今回は、「美術が得意な子どもに育てるためにおすすめなこと」を紹介したいと思います。
- 美術が得意な子どもに育てたい
- 子どもとお絵描きを楽しみたい
- 名画を楽しめる絵本や本を知りたい
- 子どもと楽しめる美術館を知りたい
美術が得意だと○○も得意になる
美術の基本は「観察」
例えば人を描くとき、頭の大きさはこのくらいで、手はこのあたりから伸びていて、洋服はこうなっていて…と観察しながら描きますね。
絵を描くには「観察力」が必要です。
幼児期のうちに、お絵かきを好きになって、たくさん絵を描くと観察力がが育つことが期待できます。
観察力と知力には相関性があるそうですよ!
以前、イギリスで大規模な子どもの絵画の実験がありました。
イギリスで4歳の子ども15000人に絵を描いてもらい、採点しました。
その時の採点法は、どれだけ多くの特徴を正しく描けたかという「観察力」に基づいた採点でした。
10年後に知能テストを行った結果、4歳の時に多くの特徴を正しく描けた子どもは、10年後の知能にも相関性があるという研究結果となったそうです。
字が上手になる
お絵かきと字の習得は似てると言われています。
文字を書くことも、形をとらえる力が必要です。
絵が上手なお子さんは、観察力がありますから、お手本を上手にまねることができるので字もきれいに書くことができます。
そういえば、絵が上手な子って字もきれいな気がします。
理科も得意になる
「絵が上手だと図工が得意」だと思われがちですが、実は得意になるのは図工だけにとどまりません。
絵が得意なお子さんは「観察」が得意。
観察といえば…そう「理科」です!
細部まで観察する力をもっているお子さんは、理科も得意になっていきます。
絵が好きなお子さんは、観察日記を書くことも得意ですよ!
子どもが美術を得意になる5つのこと
ママが絵を描いてあげる
1~2歳のお子さんにクレヨンを持たせると、本当に自由に描きますね。
それが、少し大きくなり小学生になる頃には、「絵を描くことが苦手」「どうやって描いたらいいのかわからない」というお子さんが出てきます。
4~5歳くらいまでに、絵を描きなれていないと、絵に苦手意識をもつようになってしまうということもあるようです。
幼児は、はじめはモノのとらえ方や絵の描き方を知りません。
そんな時は、ママとお絵かきを楽しむことが絵が上手になる近道です。
ママがかわいいイラストを描いてあげると、小さい子どもはとても喜びますし、マネして描こうとします。
でも、きっと絵が苦手なママもいますよね。
私もその一人でした。
何か描いてあげたいんだけど、何をどう描いたらいいのか分からない…。
私のように絵が苦手なママにもおすすめなのが、「かわいいイラストが描けるようになる本」です。
お手本を見ながらだと、簡単にかわいらしい絵を描いてあげることができました。
このような本が1冊あると、とても重宝しますよ^^
娘が小さい頃、「ママこれかいてー」「あれもかいてー」とよく言われたのが懐かしいです。
絵を描く練習をする
「1日10分でえがじょうずにかけるほん」は、絵が簡単に上手に描けるようになるドリルのようなもので、とても人気があります。
好きな動物などの絵を自分で描けるようになると、楽しくなってますますお絵かきしたい気持ちが出てきます。
動物、昆虫、恐竜、のりものなどいろいろありますので、まずはお子さんの好きなジャンルの本を選んで使ってみるのがおすすめです。
習い事として、お絵かき教室通うのもおすすめです。
うちの娘も5歳くらいから通っています。
子どもの絵を飾ろう
リビングや玄関に子どもの絵を飾りましょう。
上手な絵でなくてもいいんです。
我が家では、裏紙に描いた落書きのような絵も飾っています。
「ママ、この絵好きだな~」「空の色がきれいだね」などと、時々絵に関する感想も伝えてあげてください。
子どもは自分の絵が飾られるととても嬉しそうです。
子どもと本や図鑑で名画を見る
2023年2月に発売された「小学館の図鑑NEOアート 図解 はじめての絵画」はとても人気があり大ヒットしている図鑑です。
絵画の図鑑…?と思う方もいるかもしれません。
世界の名画360点を、図解イラストなどを使ってわかりやすく解説してくれています。
名画を知ることで、子どもの絵心も育つでしょう。
一度は目にしたことがあるような名画がたくさん載っていますので、大人もたっぷりと楽しめます。
まだお子さんが小さくて、図鑑を広げるのは大変という方には、かこさとしさんの「うつくしい絵」という絵本がおすすめです。
絵本なので、子ども目線で名画を楽しむポイントが分かりやすく書かれています。
「小学館 ひらめき美術館」も名画を楽しめる絵本です。3冊発売されています。
一つ一つの絵をもう少し詳しく観たいという方は、「小学館 あーとぶっく」シリーズもおすすめです。
博雅堂出版の「おはなし名画シリーズ」は24作出版されています。
1つの絵を掘り下げて詳しく分かりやすく表現してくれています。
小学生以上であれば「小学生のための日本の名画がわかる本」もおすすめです。
歴史の教科書や図録に載っているような日本の絵画やアート作品が解説付きで紹介されています。
子どもと美術館や博物館に行ってみる
娘が小さい頃、美術館はなんとなく敷居が高いような気がしていたり、小さな子どもが騒いでしまったらどうしようと思ったりして、なかなか足を運べませんでした。
しかし「子どもに来てほしくない美術館はない」と言われるほど、美術館は子どもウェルカムだそうです。
ちひろ美術館・東京
特に、東京都練馬区にある「ちひろ美術館」は、小さい子どもウェルカムの美術館と言われています。
「こどものへや」と呼ばれるキッズルームがあったり、親子向けのイベントも随時行われています。
ちひろ美術館は、子どもたちが人生で初めて訪れる美術館「ファーストミュージアム」として親しんでいただけるよう、親子で楽しめる展覧会やイベントを随時開催し、あかちゃんや小さいお子さんといっしょに安心して過ごせる館内設備を整えています。
ちひろ美術館・東京 ホームページより
サントリー美術館
六本木駅直結の東京ミッドタウン内にあるサントリー美術館では、小中学生向けに「わくわくわーくしーと」という、作品をみるヒントが書いてあるワークシートがあります。
また、年に一回「まるごといちにち こどもびじゅつかん」というイベントが8月にあり、小中学生の子どもとその保護者で貸し切りの日があったり、オンラインで子ども向けの動画が配信されたりします。
この他の美術館でも、夏休みに子ども向けのイベントが開催されたり、オンラインでの親子イベントがある美術館もありますので、身近な美術館の情報をチェックしてみると良いと思います。
すみだ北斎美術館
両国駅徒歩5分のところにある、すみだ北斎美術館はその名の通り、葛飾北斎の美術館です。
葛飾北斎の絵は、新しいお札のデザインにも起用され、その他にも町のあちこちで見かけることがありますので、親子で楽しめる美術館だと思います。
東京国立博物館
東京の上野にある東京国立博物館にも絵画の展示があります。
不定期にトーハクキッズデーという子ども向けのイベントがあります。
普段はあまり馴染みのないような絵画や文化財も、子どもに分かるように面白おかしく説明してくれて、いつの間にかたくさんのことを学べるようなとってもすばらしいイベントでした。
この他にも、大塚国際美術館(徳島県)、絵本と木の実の美術館(新潟県)、岡本太郎美術館(神奈川県川崎市)、彫刻の森美術館(箱根)、トリックアート美術館(日光、高尾山など)が子どもウェルカムの美術館だと言われています。
美術館・博物館をお得に楽しむなら「ぐるっとパス」がおすすめ
「東京・ミュージアム ぐるっとパス2023」は、東京を中心とする101の美術館・博物館の入場券や割引券がセットになったお得なQRコードチケットです。
価格は2500円
有効期間は最初に使用した日から2か月間です。
\ぐるっとパスはお子さんとお得に楽しめますよ♪/
絵が上手な子どもに育てる まとめ
美術が得意になることは、とても大きなメリットがあります。
おうちの中でお子さんとお絵かきを楽しんだり、絵本や本で名画を楽しんだり、美術館や博物館に足を運んだりと、美術を楽しむ方法はいろいろ。
最近は、オンラインでも美術館や博物館の子ども向けイベントも増えたので、気になる美術館があればチェックしてみると良いと思います。
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