10月のとある日曜日に小学校低学年の娘と高尾山登山に行きました。
紅葉シーズンの混雑を避けて少し早めの10月に行ったのですが、それでも高尾山はすでにたくさんの人で混雑していました。
いよいよ本格的な紅葉シーズンに入り、高尾山は大混雑。
できるだけ混雑を回避して、楽しみたいですよね。
少しでも混雑を避けて快適に高尾山登山を楽しむことができるように、混雑回避のコツなどをお伝えしたいと思います。

高尾山には何度か行っていますので、少し詳しいです
- 初心者または子連れで高尾山に行こうと思っている
- 高尾山登山の混雑をできるだけ避けたい
初心者・子連れにも大人気の高尾山とは


新宿駅から約1時間というアクセスのよさでありながら、自然がいっぱいの高尾山は、登山者数なんと世界一!
2007年にミシュランガイドの三ツ星観光地に選定されてから、ますます知名度をあげました。
標高599mの小さな山で、ケーブルカーで472m地点まで行くことができるので初心者や子どもでも登れる山としても有名です。
紅葉シーズンには大混雑の高尾山


登山者数世界一の高尾山。
登山客がもっとも多く集まるのは、秋の紅葉シーズンです。
秋の紅葉シーズンである10月下旬~12月上旬頃には、行き帰りの電車も、駐車場も、登山道も、周辺の飲食店も、山頂付近も、トイレも大混雑!
「10時頃からケーブルカーに乗れば、山頂には12時頃に着いてちょうどいいかなー」なんて考えたら、大混雑に巻き込まれ、大変なことに。
山頂は、登山客でごったがえし、お弁当を食べる場所をみつけることも大変。
人ごみの落ち着かない場所でのお弁当タイムになってしまいます。
「山頂で景色を楽しみながらおそばでも食べたい」なんてことは、紅葉シーズンはあきらめましょう。
山頂の茶屋は、大行列で1時間以上並ぶこともざらにあります。
帰りのケーブルカーもまた1時間以上の行列になります。
この時期は平日だからと言って空いていることはありませんが、週末よりはいくぶんマシです。
平日に日程調整できる方は、できるだけ平日に日程調整することをおすすめします。
行先を、高尾山以外の山にするという選択肢もあります。
このあと、混雑回避のコツについて一つ一つお伝えしていきます。
高尾山への電車でのアクセスと交通費


東京都心から電車を利用し高尾山登山を目指す場合、 最もアクセスの良い駅は「京王線 高尾山口駅」となります。
新宿から京王線を利用する場合
「京王線 高尾山口駅」へは、新宿駅から京王線1本で1時間弱で行くことができます。
土日祝日は、高尾山口駅まで直通の京王ライナー「Mt.TAKAO」号が出ており、新宿からノンストップで高尾山口駅まで行きます。
乗車券は運賃とは別に410円かかります。
新宿駅を9:00、10:00、11:00発の3本期間限定で出ており、それぞれ1時間以内で新宿と高尾山口を繋ぎます。
※座席指定券が必要になります。
JR線を利用する場合
JR中央線から高尾駅へアクセスし、京王線へ乗り換え高尾山口駅へ行く方法もあります。
中央線の中央特快を利用すれば高尾駅まで座れることが多いのでとても楽です。
通常の快速電車は、途中ほぼ中央特快に抜かれるので、東京駅からなら中央特快に乗車しましょう。
<京王線の場合>
新宿⇔高尾山口
(片道430円)
※京王ライナー「Mt.TAKAO号」利用の場合は+410円かかります
<JR高尾駅で京王線に乗り換えた場合>
新宿⇔高尾駅 高尾駅⇔高尾山口
(片道720円)



指定席で、ゆったりと向かいたい方には、京王ライナー「Mt.TAKAO号」がおすすめです!
高尾山への車でアクセスと駐車場


都心から高尾山へ車でのアクセス方法は、ほぼ中央自動車道の八王子JCTから圏央道に入り、南(海老名方面)へ行き1つ目のICの高尾山ICで降りて、国道20号線を新宿方面へ戻り約5分で高尾山近辺の駐車場がある場所につきます。
紅葉のシーズンなどのハイシーズンには8時過ぎには駐車場がかなり埋まってしまうと聞いたことがありますので、早めの到着をおすすめします。
高尾山周辺の駐車場
車でアクセスする際に心配なのが駐車場です。
周辺の駐車場を紹介します。
八王子市営高尾山麓駐車場
収容台数は80台。24時間OPEN
料金は8:00~17:00は30分150円、17:00~8:00は60分150円で、12時間最大800円です。
(繁忙期、土日祝日は1,000円です。)
京王高尾山駐車場
収容台数は80台。24時間OPEN
料金は8:00~17:00は30分200円(土日祝日は300円)、17:00~8:00は30分150円です。
12時間までの最大料金が平日1,500円で土日祝日は2,500円です。
※京王高尾山温泉極楽湯を利用の方は3時間まで無料です。
氷川神社駐車場
収容台数40台。
料金は1日単位で1日1,500円。
薬王院祈祷殿駐車場
収容台数は250台。
※お寺の行事が優先されるため、入れないこともありますので注意が必要です。
8:00~16:00で料金は500円。
紅葉の高尾山で混雑回避するコツ10
11月の紅葉の季節になると高尾山に訪れる方が一気に増えます。
大混雑を避けて、少しでも快適に登山するためのコツを10コ紹介します。
混雑回避のコツ1 平日に行く
土日祝日は、登山客がとても多くなります。
高尾山登山の日は、可能であれば平日の方がおすすめです。
ただ、紅葉シーズンになると平日でも世界中から非常に多くの方が高尾山に訪れますので、たとえ平日であっても空いている日はほとんどありません。
混雑回避のコツ2 とにかく早く行く!
11月の紅葉シーズンの日曜日に高尾山に行った経験があります。
その時は、7:45頃にはケーブルカーの乗り場に行きました。
ケーブルカーの始発(8:00)に乗り、見事に紅葉した山の景色を楽しみながらサクサクと登山。
頂上で景色を眺め、真っ赤な紅葉の下で記念撮影をして、ゆったり下山。
お昼頃には下山したのですが、その頃のケーブルカー乗り場は人であふれていて、ケーブルカーの待ち時間が90分くらいだった記憶があります。
とにかく一番効果があるのは、「早い時間に登り、お昼頃には下山する」です!



計画していた時間を30分~1時間繰り上げることをおすすめします!
混雑回避のコツ3 京王ライナー「Mt.TAKAO号」の利用
京王ライナー「Mt.TAKAO号」は、新宿からノンストップで高尾山口駅まで行きます。
指定席なので座っていくことができます。
混雑回避のコツ4 電車の車両選び
電車でのアクセスの場合、できれば電車では座っていきたいですよね。
電車の車両は、一番前や一番後ろの車両は空いていることが多いです。
特に、子連れや高齢の方と一緒の場合には、端の車両に乗ることをおすすめします。
指定席のある京王ライナー「Mt.TAKAO号」もおすすめです!
混雑回避のコツ5 お弁当は持参
ハイシーズンでない平日であれば、頂上の景色を楽しみながら茶屋でのんびりとおそばをすするのも風情があっていいと思いますが、週末や紅葉シーズンにその考えは危険です。
ハイシーズンは、時間帯によっては茶屋の行列に巻き込まれて1~2時間待つなんてことも十分にありえます。
たとえ平日であったとしても、紅葉のシーズンには世界中から観光客が訪れますので、お昼時には大混雑まちがいなし。
お弁当は持参することをおすすめします。
高尾山口駅のコンビニもあまり大きくはないので、できるだけ自宅近くから昼食を持参する方がいいと思います。
混雑回避のコツ6 高尾山口駅のトイレ
高尾山口駅に到着し、トイレを済ませてからケーブルカー乗り場に行こうと考えていても、トイレが混雑していて時間がかかってしまうと刻一刻とケーブルカー乗り場が混雑してきてしまいます。
高尾山口駅には、主に3か所のトイレがあります。
✔ 高尾山口駅内のトイレ
(キレイで数も多いのですがとても混雑します)
✔ 高尾山口駅外のトイレ
(駅の中のトイレよりは空いているかも)
◎ 高尾山口駅前の大鳥居横の公衆トイレ
(比較的空いていておすすめです!)
電車で駅に着き、駅の中のトイレに立ち寄ろうと思う方は非常に多いので、高尾山口駅の中のトイレは非常に混雑します。
ハイシーズンにとてもおすすめの公衆トイレがあります。
それは、高尾山口駅前の大鳥居横にある公衆トイレです。


駅の公衆トイレに比べると混雑していないことが多いので、登山前、登山後に利用することをおすすめします。



大鳥居が目印となり、とってもわかりやすい場所にあります。
混雑回避のコツ7 ケーブルカー・リフト券は片道分しか買わない
ケーブルカーやリフトのチケットは片道券と往復券から選ぶことができます。
帰りも必ずケーブルカーやリフトを100%利用すると決めている方は往復の方が少し安いので、往復券を購入することがおすすめです。
ただ、「帰りのケーブルカーやリフトが混んでいたら歩いて下山しようかな」というお考えの方は、帰りの分のチケットは買わない方がいいかもしれません。
日曜日やハイシーズンには、午後になると帰りのケーブルカーやリフトに乗るために1時間以上並ぶ可能性があります。
先日高尾山に行った時には、朝は待ち時間なしでリフトに乗ることができましたが、帰りのリフトは30分~1時間くらいは待ちそうな行列ができていました。
私たちは、帰りのチケットは買っていなかったので「じゃあ帰りは歩いて下りよう」と柔軟に対応することができました。
混雑回避のコツ8 お弁当を食べる場所は頂上にこだわらない


登山というと、やはり「頂上で景色を眺めながらお弁当を食べる」と考えている方が多いと思います。
高尾山の頂上はテーブル上に広くなっていて、景色を眺められる場所はごく一部です。
(上の写真では、景色が眺められるのは一番奥の方のみ)
頂上のエリアで食事をしている方はやはり多いですが、ハイシーズンは景色はほとんど見られずに人ごみの中で食事をしているだけになってしまうことも。
紅葉シーズンの前の10月に訪れた時でも、山頂付近はこのくらい登山客であふれていました。
この時、私たちは4号路の頂上の少し手前のベンチが設置してある休憩スペースでお弁当を食べたのですが、森の中の木々に囲まれて、静かに気持ちよく休憩することができました。
個人的には、頂上で食事ということにこだわらず、時間や場所をずらして自然を感じられる心地よい場所で食事をとることをおすすめします。



レジャーシートは持って行った方がいいと思います!
混雑回避のコツ9 山頂付近のトイレは「山頂下トイレ」


山頂付近で休憩をして、トイレを済ませてから下山しようとする方はとても多いです。
山頂の高尾ビジターセンターのトイレを利用する方が多いのですが、混雑時には大行列になっていることが多いです。
そこでおすすめなのが山頂の少し手前にある「山頂下トイレ」です。
山頂下トイレは2階建てになっています。
通常は1Fのみ使われていますが、ハイシーズンには2階も利用できるようになります。
トイレの数が多いので待ち時間は比較的短めなのでおすすめです。
混雑回避のコツ10 高尾山以外の山に行く
究極の混雑回避になりますが、紅葉時期にゆったりと登山を楽しみたいのであれば、高尾山でない方がいいかもしれません。
高尾山以外にも子連れや初心者でも登れるような山は他にもあります。
こちらの本には、初心者や子連れでも楽しく登れる山がたくさん紹介されています。
高尾山の隣の山である「景信山」も手軽に登れる山として載っています。
初心者・子連れにおすすめなルート


登山初心者や小さなお子さんがいる方には、とにかく1号路が無難です。
1号路にはトイレがありますが、その他のルートにはトイレがありません。
1号路はすべて舗装されているので歩きやすく、スニーカーで十分に登ることができます。
小さなお子さま連れでベビーカーを押しながらでも山頂を目指すことができるルートです。
小学校低学年くらいになれば3号路や4号路で山道を歩くことも楽しいでしょう。
ガイドブックによっては、3号路や4号路も「未就学児でも歩ける」と書かれていることがありますが、ハイシーズンになると、狭い山道の前からも後ろからも登山客がたくさん来ますので、未就学児がヨチヨチと歩いていると大人とぶつかってしまい危険ですし、より混雑させてしまう可能性があります。
また、お子さんによっては1時間山道を歩く体力がなかったり、機嫌が悪くなって歩かなくなってしまうこともありますので、ルート選びは慎重に行うことをおすすめします。



子どもが4歳の時に4号路から山頂を目指したのですが、子どもが疲れてしまい歩けなくなり、抱っこして登ったのが本当につらかったです…。
↓子連れでの所要時間や費用についてはこちらに詳しくまとめています


高尾山の混雑回避のコツ まとめ


世界一登山客が多いと言われている高尾山を楽しく気持ちよく登るためには、上手に混雑を回避することとルート選びがポイントになってきます。
せっかく自然を求めて山へ行ったのに、「電車は混雑、トイレで行列、ケーブルカーで行列、茶屋で行列、山頂の人だかりの中での食事」ではがっかりしてしまいますね^^;
ハイシーズンに、高尾山登山を計画している方は、早く出発する、昼食は持参する、トイレの場所を確認するなど事前にできる準備をしっかりと行うことをおすすめします。
小さなお子さんと登山デビューを考えている方は、できればハイシーズンや週末を避けた方が、お子さまと安全に気持ちよく山登りを楽しめるのではないかなと思います。
また、高尾山以外にもアクセスが良く登りやすい山がいくつかありますので、ガイドブックなどでリサーチされると良いと思います。
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