娘は小学2年生になりました。
1年生の頃から、たまに学校に行きしぶる日はありましたが、基本的には毎日機嫌よくに学校に通っています。
そんな娘がある日「今日は学校に行きたくない」と言い出しました。
それまで娘は一度も学校を休んだことがなく皆勤でした。
娘は幼児期からHSP(Highly Sensitive Person)の傾向がありそうだなと感じることがあり、HSPの子どもは不登校になりやすいということも聞いたことがあったので、「学校に行きたくない」と言われたらどう対応するかは決めていました。
今回は「学校に行きたくないと言われたときの対処法や考えたこと、その後の娘の様子」についてまとめました。
- 子どもが学校に行きたくないという日がある
- 「学校に行きたくない」と言われたときの対処法を考えている
娘はHSP傾向
娘は、人見知りが強く臆病なところがあり、大きな音が苦手。
幼児期は、公園などで他のお子さんが遊具を使っているときには決して近づかず、誰もいなくなってから遊んだり、トイレを流す音が苦手でトイレを嫌がったり、車が近くを通り過ぎるときにはいつも立ち止まって両手で耳をふさいだりしていました。
そんな娘の性格が気になり、ネットで調べてみるとどうやらHSPの気質がありそうだと思いました。
HSPとは、Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)の略で、人一倍繊細な気質をもって生まれた人という意味です。
こうした気質を持つ人は職場や家庭など生活の中で気疲れしやすく、生きづらいと感じているタイプの方が多いのです。
「HSPの子どもは不登校になりやすい」ということを知り、「娘もいつか学校に行きたくない」と言い出すかもしれないなと思っていました。
HSPの子どもは不登校になりやすい
いくつかの要因で、HSPの子どもは不登校になりやすいと言われています。
雑音や環境の変化にストレスを感じやすい
学校は騒音が多いため、HSPの子どもたちはその小さな雑音が気になってしまったり、誰かが発した大声に過敏に反応してしまいます。
また、クラス替えや担任が変わることなど、環境の変化にもHSPの子どもはストレスを感じやすい傾向にあります。
つまり、HSPの子どもは学校に行くだけで大きなストレスを感じてしまっているのです。
自分に厳しく他人と比較してしまう
HSPの子どもは繊細で、失敗を極端に嫌がる傾向にあります。
例えば、授業中に解けない問題があると「自分はダメだ」と思ってしまい、その失敗を深く考えてしまいます。
また、他人はできるのに苦手なことがあると「他の人はできるのに私はダメな人間なんだ」と人と比較し自分を否定してしまいます。
生徒が多く他者と比較しやすい環境の学校は、ストレスを感じやすいです。そのため学校に行きたくないと考えるようになってしまうのです。
すべて真正面から受け止めてしまう
HSPの子どもはあまり冗談や軽口が通じません。
例えば「〇〇ちゃんってちょっと天然だよね」というような軽口も、冗談だと言われたとしても重く受け止めてしまいます。
「私って変なのかな?」「他の子もそう思っているのかな?」と、どんどんネガティブに考え、自分自身を追い詰めて傷つけてしまうのです。
外的要因でみんなと同じことが出来ない
HSPの子どもは、ムラがある子が多いです。今日は非常によく勉強していたけど、翌日は全く勉強しない、というような状況です。
これは、騒音や気温、服装の肌質などのコンディションによって、集中できない状況が生まれているからと言われています。
「学校に行きたくない」の対処法は決めていた
娘はそのうち「学校に行きたくない」と言い出す日がくるのではないかと、予想はしていました。
そして、「学校に行きたくない」と言われたらどう対応するのか、対処法もあらかじめ考えていました。
ある日、たまたま目にしたこのツイートがとても心に残っていて、「学校に行きたくない」と言われたら、あれこれ詮索せずに休ませてあげようと決めていました。
私が担任した中には「午後からしか登校できない生徒」「週1日は休む生徒」がいました。片方は起立性調節障害、もう片方は原因不明でした。ただ登校したときは元気に過ごしていたし、保護者の方も安心していました。二人とも高校に行ったら毎日通えたようです。子どもによって成長の過程は違います
— のぶ (@talk_Nobu) August 30, 2022
息子が小中学生の頃に、たまに学校を休みたいということがあり、そんなときは学校を休ませてあげて、2人で楽しく過ごしていました。
息子が大人になってからその時のことをとても感謝されました。
こちらのママさんの息子さんは、東京大学を卒業され、現在も大学院で研究を続けていらっしゃいます。
最近の子どもは、学校、習い事、家庭学習など忙しい毎日を過ごしています。
休みたいときは休ませて、ガス抜きをしてもいいのではないかなと思っています。
学校を休んだ日の過ごし方
娘が学校を休んだ日、朝起きると「図工の授業が嫌だから学校に行きたくない」とか「おなかが痛いから休みたい」とかいくつかの理由をあげて休みたいと言っていました。
本当に体調が悪そうには見えなかったので、「ついにその日がきたな」と私は思いました。
「休んでもいいよ。本当に休む?」と聞くと、「今日は休みたい」と言うので学校に連絡を入れると、娘も安心した様子。
その日はたまたま、主人も私も仕事がなかったので「3人でおいしいランチでも食べに行こうか」と盛り上がったのですが、娘が「それは贅沢すぎる」と笑い、天気もよかったので近くの少し大きい公園で過ごすことにしました。
お昼頃には「みんな給食の時間だなー」なんて学校を気にし始め、「学校行けばよかったかな。明日は学校に行きたいな。早く明日にならないかな」と明るい表情で話していました。
その様子を見て、私は「今日は休ませてよかったな」と思っていました。
その後の娘のようす
次の日から、またいつも通りに明るく毎日学校に行くようになりました。
またいつか「学校に行きたくない」と言うことがあったら、その日は休ませてあげようと思っています。
週5で学校に通い、ある日ぷつりと糸が切れてしまうよりは、週3~4の登校で完走できるといいなという気持ちでいます
まとめ
子どもが学校を休んだ日の娘の一連のようすを思い返してみても、子どもにもたまには息抜きが必要なんだなと感じました。
「一度学校を休ませると休みクセになる」というわけではないんだなと実感できました。
子どもが「学校を休みたい」と言い出した時の対処法としては、やはり「学校を休ませてあげる」「子どもの気持ちに寄り添ってあげる」ということが、長期的に考えたら一番いいのだろうなと改めて思っています。
コメント
コメント一覧 (2件)
不登校になってしまったお子さんの親御さんは気軽に休ませず、無理させた結果そうなったんでしょうか…
コメントありがとうございます。
私は専門家ではないので一概には言えませんが、中にはそういうご家庭もあるのかもしれないなと思っています。