世界一周クルーズは、いつかは行ってみたいなと憧れている方も多い一方で、「世界一周なんて費用が高すぎて夢のまた夢」と考えている方もいるかもしれません。
現在、日本発着で定期的に世界一周クルーズを催行しているのは、日本一の豪華客船といわれている飛鳥Ⅱとピースボートのみです。
この記事では飛鳥Ⅱとピースボートそれぞれが世界一周クルーズにどのくらいの費用で行けるのか、それぞれのクルーズの特徴などについて紹介します。
旅行代金の割引についても紹介します。
世界一周クルーズが身近に感じられるかもしれません。
- 世界一周クルーズの費用について知りたい
- 飛鳥Ⅱとピースボートの違いを知りたい
世界一周クルーズとは
世界一周クルーズとは、クルーズ船にておよそ3か月(100日間前後)をかけて船で地球を一周する大航海です。
2024年現在、日本発着の世界一周クルーズを毎年催行しているのは飛鳥Ⅱとピースボートのみです。
世界一周クルーズの費用はいくらかかる?
この記事では、日本一の豪華客船といわれる飛鳥Ⅱと、世界一周の費用がリーズナブルといわれているピースボートを比較していきます。
結論からいうと、ピースボートの諸費用込みの最低料金であれば1人100万円以下で世界一周することは可能です。
飛鳥Ⅱの最上級の客室を使用すると1人3000万円以上かかります。
飛鳥Ⅱ、ピースボートそれぞれの特徴などを比較しながら詳しく紹介していきます。
世界一周クルーズ:飛鳥Ⅱ
飛鳥II(あすかツー)は、日本郵船の関係会社である郵船クルーズが所有・運航している外航クルーズ客船です。
飛鳥Ⅱは日本一の豪華客船といわれています。
乗客2人に対して1人のスタッフを配置しており、高品質のサービスを提供しています。
現在の飛鳥Ⅱの船はクリスタル・ハーモニー号。
飛鳥Ⅱの世界一周クルーズは1年に1回のみです。
ほぼ毎年4月~7月頃に開催されていて、北半球を周遊する航路が多いです。
ホスピタリティ重視で旅行費用は高めに設定されています。
世界一周クルーズ:ピースボート
ピースボート(英語: Peace Boat)は、国際交流を目的として設立された日本の非政府組織(NGO)、もしくは、その団体が企画していた船舶旅行の名称である。設立当初はアジアをめぐるクルーズの企画を主体としていたが、1990年以降は世界各地を巡る「地球一周の船旅」を繰り返し行っている。
ウィキペディアより
ピースボートは、現在は1年に3回の世界一周クルーズを催行しています。
現在のピースボートの船はパシフィック・ワールド号。
パシフィック・ワールド号は、以前はJTBが利用していた豪華客船です。
豪華客船でありながら、運営の一部をボランティアに頼っている部分もあるので費用はかなり抑えられています。
全国のレストランや居酒屋など誰もがポスターを目にしたことのあるピースボート。実はピースボートは日本で世界一周クルーズを定期運行している唯一のサービスです。あなたが世界一周を考えるなら実績と安心では他社を圧倒しています。こんな時代だからこそ経験のあるクルーズツアーに頼るのがベストな選択です。
ピースボート公式ホームページより
飛鳥Ⅱとピースボートの比較
船について
船の大きさはピースボートのパシフィック・ワールド号の方が大きく、乗員乗客の数も多くなっています。
飛鳥Ⅱ | ピースボート | |
船名 | クリスタル・ハーモニー | パシフィック・ワールド |
就航 | 1990年 | 1995年 |
総トン数 | 50,444トン | 77,441トン |
全長 | 241m | 261.3m |
乗客定員 | 872名 | 1950名 (最大2250名) |
乗組員数 | 約470名 | 約900名 |
世界一周の旅行代金について
2024年4月現在の、飛鳥Ⅱとピースボートそれぞれの世界一周の旅行代金を比較します。
こちらの旅行代金は1人当たりの費用になります。
こちらの旅行代金にはクルーズ中の部屋代と船内での食事代が含まれています。
寄港地でオプショナルツアーを申し込む場合には別途費用がかかります。
飛鳥Ⅱ | ピースボート | |
最低旅行代金 (部屋タイプ) | 690万円 (Kステート) | 198万円 (フレンドリータイプ) |
最高旅行代金 (部屋タイプ) | 3390万円 (ロイヤルスイート) | 866万円 (オーナーズスイート) |
早期割引 (最大割引率) | あり (20%) | あり (46%) |
ボランティアスタッフ割引 | なし | ※あり (最大で旅行代金無料) |
乗客について
飛鳥Ⅱの乗客はシニア層がほとんどですが、ピースボートの乗客のうち30代以下の方が約20%含まれています。
世界一周クルーズの費用の違い
飛鳥Ⅱとピースボートでは圧倒的な費用の違いがあります。
旅行代金以外の諸費用も含めた総額で比較します。
飛鳥Ⅱもピースボートも、オプショナルツアーにどの程度参加するかで総額の費用は変わっていきますので、あくまでも参考までにご覧ください。
飛鳥Ⅱの世界一周クルーズの費用
飛鳥Ⅱでは、早期割引で最低料金の部屋を予約しても旅行代金は1人あたり550万円~。
旅行代金に加えて、ビザや海外旅行保険などで少なくても50万円前後、それに加えてオプショナルツアー代やお土産代がかかりますので、総額700~800万円くらいはかかると言われています。
<飛鳥Ⅱ世界一周費用の最安値>
旅行代金 550万円~
ビザや保険など諸費用 約50万円~
オプショナルツアー代、お土産代、お小遣い(任意)
合計600万円+α
ピースボートの世界一周クルーズの費用
その一方で、ピースボートは4人部屋の相部屋で早期割引を利用すれば旅行代金は130万円台~。
※ピースボートのボランティアスタッフ制度を利用すれば、最大で旅行代金が全額無料にできる可能性もあります。
<ピースボート世界一周費用の最安値>
旅行代金 無料~130万円
ビザや保険など諸費用 約50万円~
オプショナルツアー代、お土産代、お小遣い(任意)
合計50~180万円+α
ピースボートに安く乗る方法をいくつか紹介しています。
※ピースボートのボランティアスタッフについてはこちらの記事が参考になると思います。
日本一の豪華客船?飛鳥Ⅱの特徴
飛鳥Ⅱでの世界一周にかかる費用は、ピースボートの2~3倍です。
そんな飛鳥Ⅱの特徴について紹介します。
郵船クルーズ所有の日本最大のクルーズ客船。キャビンは全室海側で約半数はバルコニー付き。充実した設備と日本船ならではの細やかなサービスでクルーズライフが満喫できます。
郵船トラベル 公式ホームページより
ホスピタリティ重視
飛鳥Ⅱは、乗客2人に対して1人のスタッフを配置しています。
細やかなサービスを受けることができます。
キャビンは全室海側
すべての客室が海側にあります。
バルコニー付きの部屋が約半数あり、バルコニーで食事をしたり、海を眺めたりすることもできます。
落ち着いた雰囲気
乗客のほとんどがシニア層、乗客数も最大で872名とピースボートの半分以下です。
船内は高級感があり落ち着いた雰囲気です。
ゆとりのある空間で優雅なひとときを過ごすことができます。
こんな方に飛鳥Ⅱがおすすめ
- 細やかなサービスを受けたい
- ラグジュアリーな雰囲気を楽しみたい
- 予算にゆとりがある
飛鳥Ⅱより豪華⁉ピースボートの特徴
世界一周の費用が圧倒的に安いのはピースボートです。
ピースボートの特徴について紹介します。
ピースボートの安さの秘密
ピースボートはNGOが企画しています。
陸上での事務作業や広報活動の一部をボランティアスタッフが担っています。
また、通訳ボランティアなどさまざまな職種のボランティアスタッフが乗船しています。
ボランティアスタッフの貢献によって費用は抑えられていると思われます。
飛鳥Ⅱで1回世界一周する費用で、ピースボートなら地球を2~3周することも可能です^^
<参考>
私は飛鳥Ⅱの診療室で看護師として仕事をしていた経験がありますが、飛鳥Ⅱの看護師の給料は一般の病院勤務と比べてとても高かったです。一方で、ピースボートに乗船している看護師の給料は無給です。
ピースボートの船は大きく豪華
もしかしてピースボートってぼろぼろの船…?
旅行代金は安いピースボートですが、ピースボートの船であるパシフィック・ワールド号は飛鳥Ⅱと比べても見劣りしないどころか、むしろ大きく豪華な客船です。
2024年3月にピースボート説明会に参加しパシフィック・ワールド号について詳しく知り、船の豪華さには大変驚きました。
航路のバリエーションが豊富
飛鳥Ⅱは1年に1回、毎年4月~7月に世界一周クルーズを催行しています。
この時期は、ヨーロッパなどの北半球が旅行のベストシーズン。
4月出航の飛鳥Ⅱのワールドクルーズ(世界一周クルーズ)はヨーロッパの寄港地に多く立ち寄り北欧のフィヨルドを巡る…という北半球中心の航路になることがほとんどです。
ピースボートは、1年に3回の世界一周クルーズを催行しているため、航路もバリエーション豊富。
アフリカや南米などの南半球中心のコースや、オーロラ鑑賞ができるコース、東回りの航路など、季節によって全く違うコースになります。
船内イベントが充実
ピースボートは観光クルーズという目的だけではなく、国際貢献や人々との交流にも力を入れているため、船内では多種多様なワークショップが開催されています。
1日に開催されるワークショップのメニューが100種類近くになる日も多くあり、毎日退屈するなくアクティブに過ごすことができます。
もちろんどれにも参加せずにのんびり過ごすことも可能です。
若い方も乗船していて活気あり
飛鳥Ⅱの乗客はシニア層がほとんどですが、ピースボートには若い世代の乗客が約2割います。
船上では運動会などのイベントも行われ、世代を超えた交流やイベントが多くあります。
こんな方にピースボートがおすすめ
- アクティブにカジュアルに楽しみたい
- 船内や寄港地では、人との交流を楽しみたい
- 乗客に若い世代の方がいた方がいい
- 世界一周の費用は抑えたい
ピースボート公式ホームページはこちら
世界一周クルーズの早期割引
飛鳥Ⅱ
飛鳥Ⅱの世界一周クルーズは1年に1回。
2024年4月に出港した世界一周クルーズの早期割引の締め切りは2023年の6月末まででした。
飛鳥Ⅱの早期割引では、旅行代金が最大で20%の割引となります。
2024年4月中旬の現在、2025年のワールドクルーズの詳細については発表されていません。
例年通りであれば、2025年4月出発のワールドクルーズが催行されるのではないかと考えられ、そろそろ募集が始まる時期になります。
ピースボート
ピースボートは1年に3回の世界一周クルーズが催行されます。
2024年4月中旬の現在、2026年冬に出航のクルーズの募集が既に始まっています。
2026年冬のクルーズは、アフリカや南極を周遊するコースになっています。
2024年5月末までに申し込みをすれば最大の早期割引を受けることができます。
ピースボートは出航の3か月前まではキャンセル料が発生しないので、興味がある方はとりあえず申し込みをしておくという手段もあります。
興味のある方は、パンフレットを請求したり、各地で行われているピースボート説明会に足を運んで詳しいお話を聞いてみることがおすすめです。
こちらから請求できます
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世界一周クルーズの費用 まとめ
現在、日本発着の世界一周クルーズを毎年催行しているのは、飛鳥Ⅱとピースボートのみです。
飛鳥Ⅱとピースボートはそれぞれカラーが異なり、費用にも大きな差があります。
ピースボートの世界一周クルーズであれば、予算的に手が届きそうだと感じた方もいるかもしれません。
予算にゆとりがあり、高級感やホスピタリティを重視するのであれば飛鳥Ⅱ、低予算でカジュアルに交流を楽しみたいという方はピースボートがおすすめです。
飛鳥Ⅱもピースボートも、コロナ渦に申し込めなかった方々からの問い合わせや申し込みが増えているとのことです。
どちらも早期割引を利用したいという方は早めにパンフレットを請求し、申し込みが始まったらできるだけ早く申し込むことをおすすめします。
憧れの世界一周クルーズの夢が実現することを願っています^^
コメント
コメント一覧 (2件)
20年前チラシをみたときは100万前後だったことを思い出します。あのときいってればよかった
よっしー様
コメントありがとうございます。
「99万円」なんていうポスターもよく見かけましたよね。
あの頃に行っておけば…と思う方も多いかもしれませんね。
みい