海外旅行大好きナースのみいです。
現在は小学生の娘をもつママとなり、宿泊を伴う仕事はできなくなってしまいましたが、独身時代には旅行のような仕事をたくさんしていました。
巡回健診の仕事で出張をしたり、ツアーナースで修学旅行に看護師として添乗したり…。
ピースボートで世界一周したいなーなんて考えた時に、ふと思いついたんです。
「世界一周するクルーズ船にも診療室ってあるよね…??」と。
ビビッときた私は、客船のj看護師の求人について調べ始めました。
シップナースはレアな仕事なので、簡単にはみつからなかったのですが…。
ある日、ついに客船の診療室のお仕事(シップナース)をゲットしたのです‼
1年間シップナースとしてクルーズ船で仕事をしながら世界一周を経験することができました!
今回は「どのようにしてシップナースの求人情報を探し、仕事にたどりついたのか」「シップナースはどんな仕事なのか」についての体験談を書いてみたいと思います。
- 看護師の資格を活かして仕事で海外に行きたい
- シップナースについて知りたい
- 病院以外の看護師の仕事に興味がある
この記事を書いた人
みい
海外旅行大好きママナース
職歴 大学病院6年、民間病院8年
有料老人ホーム5年
移動健診、クリニック パート
ツアーナースや単発バイトも多数経験あり
ワーホリ、短期留学
シップナースとして世界一周
海外旅行数十回 世界45か国
娘(小2)は今年4か国目の海外旅行予定
海外旅行が大好きすぎて…
看護学校の卒業旅行で、初めての海外旅行に行きました。
それから海外に興味をもち始め、海外に長期滞在してみたいと思うようになりました。
看護師として、大学病院で3年間働いた後に一度仕事をやめて、オーストラリアへワーキングホリデーに行くことにしました。
1年間の滞在予定でしたが、途中体調をくずしてしまい2カ月半で帰国。
再び、大学病院で働きましたが、大学病院では長期休暇が取れるのは1年に1回のみで連休は7日間まで。
「もっと自由に海外旅行を楽しみたい」と思い、再び退職。
そこからは、看護師フリーターの生活がはじまりました。
クリニックでパートの仕事をしたり、小さな民間病院で夜勤専従のアルバイトをしながら、単発バイトを詰め込んでお金を貯めました。
そして、20日間連続で仕事をして、10日間休暇をとって海外旅行へ行くなんていう働き方をしていました。
そんな生活をしながらも、もっと旅行がしたいと思い、旅行みたいな仕事に目をつけました。
巡回健診の出張の仕事で旅行気分を楽しんだり、ツアーナースの仕事で修学旅行に同行して国内も海外もたくさん旅行をさせてもらいました。
そんな風に仕事をしているうちに、クルーズ船の診療室で働けないかなと思いついたのです。
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シップナースの求人ってどこにあるの?
最初はピースボートに乗りたかった
20代でワーキングホリデーを経験して帰国した頃に、町のあちらこちらで「ピースボート 世界一周船の旅」というポスターをよく見かけ、とても気になっていました。
ピースボートには、事前にボランティアスタッフとして働くと、旅行代金が割引されるという制度があります。
私もいつかはピースボートで世界一周したいなと思っていたので、ピースボートの事務所に行き、実際にボランティアスタッフとして何度か仕事をしました。
しかし、家から一番近いピースボートの事務所が移転してしまったことをきっかけに、ボランティアスタッフとしての仕事は中断。そしてピースボートに乗船するタイミングも逃してしまいました。
結局、ピースボートにはいまだに乗船できていませんが、いつかは乗船してみたいと思い続けています。
興味のある方は、資料請求をしてみることをおすすめします。
パンフレットを眺めているだけでワクワクします♪
ピースボートのシップナースは断念
ピースボートでの世界一周にあこがれていたこともあり、ピースボートの診療室の仕事はないかなと情報を探してみました。
すると、ピースボートの看護師の求人をみつけることができました。
ピースボートの診療室の仕事は、ボランティアスタッフ扱いなので乗船費用は無料になるけれど無給。
そして高い英語力が必要。
…ということがわかりました。
無給では困るし、そもそも高い英語力なんてない!
…というわけでピースボートの診療室で働くことは断念しました。
ピースボートの看護師の仕事についてはこちらの記事が参考になると思います。
日本の客船は4隻のみ
日本の客船は4隻しかありません。
英語がネイティブレベルに話せる看護師であれば外国船で働く選択肢もありますが、英語力がそこまでないという方は、選択肢は日本の4隻の客船のみということになります。
- 飛鳥Ⅱ(郵船クルーズ)
- にっぽん丸(商船三井客船)
- ぱしふぃっくびいなす(日本クルーズ客船)
- ふじ丸(日本チャータークルーズ)
シップナースは人気があります。退職者がいないと求人が出ないので非常に狭き門です^^;
飛鳥Ⅱにたどりついた
ピースボートの診療室で仕事をすることをあきらめ、他のクルーズ船について調べました。
しかし、インターネットであれこれ検索しても、求めている情報にはなかなかヒットせず手探り状態。
そしてようやくたどり着いたのが、日本の豪華客船ともいわれる飛鳥Ⅱというクルーズ船です。
飛鳥Ⅱのスッタフ採用は(株)オーシャンホテルシステムズという会社が行っています。
飛鳥Ⅱの採用情報をみる(医師や看護師の採用情報は「その他の専門職」に含まれます)
当時、電話で問い合わせをすると「現在は看護師の募集はありませんが、履歴書を送っていただければ欠員が出たときにお声かけをさせていただくかもしれません」と案内されました。
あまり期待できそうもないな…と思いつつ、念のため履歴書を送付。
それから約8カ月が経ち、履歴書を送ったことも忘れかけていた頃に、電話で連絡がきました。
「看護師に欠員が出たのですが、お仕事をする気持ちはまだありますか?」と。
「えっ…、え…? キターーー‼」と心の中でガッツポーズ。
後日面接を受けさせていただき、無事に採用してもらうことができました。
求人が出る前に履歴書を送っておいたので、声をかけてもらうことができました!
シップナースは好条件のおいしい仕事
シップナースの採用条件
私が働いていた船の看護師の採用条件は、当時は明確な条件がないようでした。
ざっくりと「臨床経験10年以上が望ましい。幅広い診療科を経験していること。救急対応ができること。そして英語が多少できること」みたいな感じ。
多い時で乗員乗客1000人以上を乗せ、医師1人、看護師2人で対応するので「あれもできない、これもわからない」ではやはり困るのでしょう。
私は、これまでたくさんの仕事を経験してきたのでクリアできたようでしたし、あまり不安もありませんでした。
英語力に関しても特に規定はなく、「多少英語ができる人」という感じで、TOEICで何点とか、英検何級とかは問われませんでした。
乗客は日本人ですが、乗組員には外国人も多いので、英語が全然できない人は採用されないと思います。
乗船期間と休暇
契約期間は1年間でした。
スタンダードな乗船期間は「4カ月乗船、2か月休暇」のサイクルです。
乗船期間には休日なく、乗船中は毎日勤務になります。
給与
給料は年俸制でした。
今はどのくらいか分かりませんが、当時は年俸650万円。
12等分した金額(月54万円くらい)が毎月支払われました。
3食の食事は船内で提供されるので、食費はかかりません。
洋服も、「船内では制服着用。室内では部屋着。たまに船外に散歩に出る時にTシャツを着るくらい。」
正直言って、お金をほとんど使わずに生活できます。
しかも、2か月の休暇中は、アルバイトすることもできるので、更に年収は上がりました。
船内の生活は楽しくて条件もよく、シップナースを継続したかったのですが、そろそろ結婚もしたいなーと思い、1年で退職することにしました。
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シップナースで世界一周できました!
シップナースとして初めて乗船した時には、いきなり4カ月半の連続勤務でした。
まず、南西諸島(横浜~神戸~和歌山~高知~宮崎~種子島~石垣島)辺りのツアーがありました。
船内の生活がすべて新鮮で、ワクワクしながら過ごしました。
そして、そのあとには世界一周のワールドツアーがありました。
横浜港を出発してから約100日間をかけて世界一周のクルーズ旅を経験することができました!
船内の診療室
国内クルーズは、医師1人と看護師2人が乗船。
海外クルーズは、医師2人、看護師3人が乗船します。
診療時間は午前中に1~2時間、午後に1~2時間程度です。
あとの時間はオンコール体制。
看護師はローテーションでオンコール用のPHSを持ち、過ごしていました。
海外クルーズ中は医師2名、看護師3名の5人体制です。
医師がいるとはいえ、専門外のケースもあり、そんな時には5人で協力して診療します。
ある時、船内で転倒してしまい、鎖骨を骨折してしまった方がいたのですが、5人とも整形外科の経験が少なく、ギブス固定に四苦八苦したこともありました。
また、目が見えにくいと診察室に訪れた方に対して、医師は原因がわからず「経過観察」と判断しましたが、看護師の一人が「網膜剥離かもしれない」と助言し、早期対応することができたケースもありました。
入れ歯が壊れてしまった方の入れ歯をみんなで一生懸命に直したこともあります。
医療者一人一人の経験値がとても重要な仕事です。
また、診療室の仕事以外では、寄港地に着いた時に、病院受診に付きそうこともありました。
船内の医師は、英語で現地の病院に対して紹介状を書かなければならないことも時々あり、少し大変そうでした。
寄港地では
寄港地に着いても、船内に残っている乗客や乗組員がいるため、医師一人、看護師一人は必ず船内に待機していなければならないというルールでした。
なので、寄港地に着くころには留守番係を決め、残りの人は町歩きを楽しむことができました。
診療室では、「次の寄港地ではどうするー?」と留守番係を決めるためにじゃんけんしたり、あみだくじをしたり 笑
「私は行ったことがある街だから、遊んできていいよ」と気持ちよく送り出してもらったり、またその逆で「今日は私は留守番でいいですよ」と譲ってみたり。
寄港地では、毎回下船して遊べるわけではありませんが、町歩きを楽しめることもあり、とても充実していました。
船内の生活
船内では個室が用意され、診療時間以外はほとんど部屋で過ごします。
食事は、職員用の食堂でビュッフェスタイル。
毎回おいしい食事が用意されていて楽しみでした。
運動不足になりがちなので、デッキを散歩したり、トレーニングルームで筋トレをするスタッフも多かったです。
クルーズスタッフ
船内の生活では、医療スタッフ以外にもたくさんの職種の方がいます。
日本人スタッフは、船長さん、航海士さん、機関士さん、大工さん、調理師さん、受付スタッフ、マッサージ屋さん、美容師さん、カメラマンさんなど。
外国人スタッフは、お掃除やシーツ交換などを行うメイドさん、ウエイターさん、クリーニング屋さん、ショーのダンサーの皆さん、パン職人さんなど。
普段、接することのないような職種の方々とお話する機会が多くあり、それもまた刺激的でした。
ワールドツアーの詳しい内容についてはまたいつか改めて書きたいと思います。
シップナースを目指すなら英語力は必要
クルーズ船内にはたくさんの外国人スタッフがいます。
飛鳥Ⅱの場合、日本人スタッフは約100人、外国人スタッフは約300人くらいだったと思います。
外国人スタッフは日本語ができない人がほとんどで、彼らとのコミュニケーションは英語です。
もちろん、外国人スタッフの診療も行いますから、英語が話せる必要があります。
私は決して、英語が得意ということはなかったのですが、海外に関する仕事をしたいという思いがあり、少しずつ英語は勉強していました。
シップナースの仕事に出会った前の年には、2か月間の語学留学を経験していました。
いつかシップナースをやってみたいという方は、英語の勉強を始めておいた方がいいと思います。
\格安語学留学におすすめ/
最近はオンライン英会話、対面の英会話、AIとの英会話、国内留学、海外留学などもたくさんの選択肢があります。手軽な値段で英会話の勉強ができる会社も多いので、自分にあったスタイルで英語を身につけられるといいですね。
いくつかの会社を載せておきますので、興味があれば無料体験やカウンセリングを受けてみるのもいいと思います。
今はいろんな選択肢があってうらやましいです。
シップナースの代わりにツアーナース
シップナースの仕事について紹介してきましたが、実際にシップナースの仕事に就くのはかなり狭き門です。
シップナースよりチャンスが多いのは海外のツアーナースです。
海外のツアーナースは、中高生の修学旅行の付き添いの仕事が多くあり、シップナースよりはかなりハードルが低いと思います。
他には、英語塾のイングリッシュキャンプや社会人の海外研修ツアーの付き添いなどもあります。
海外のツアーナースの仕事を得るには、国内のツアーナースの経験があった方が有利です。
まずは国内のツアーナースの仕事を何度か引き受けて経験を積んでおくことがおすすめです。
国内のツアーナースも、京都奈良、沖縄、日光、スキー教室など、旅行気分で楽しいですよ♪
\ツアーナースに興味がある方は登録しておくことをおすすめします/
仕事をやめたいなと思ったら
今の仕事をやめて新しい仕事をはじめたいと思っても、今の職場をやめるに勇気がいりますね。
次のようなことにあてはまる方は、退職代行というサービスがおすすめです。
- 職場に辞めたいと言えない
- 退職の意思を伝えたら引き留められた
- もう仕事に行きたくない
退職代行に依頼をすると、職場と一切かかわることがなくその日に退職することができます。
退職代行の業者によっては退職金や有休消化についても交渉していただけます。
\まずは気軽に無料相談から/
最近は、退職代行をつかって退職する方も多くなってきていますので、まずは無料相談してみることをおすすめします。
シップナースの求人はどこ? まとめ
最初は乗客として「クルーズ船で世界一周してみたい」と考えていましたが、時間もお金も足りなかったため「クルーズ船の診療室で働きながら世界一周する」という目標に変えました。
シップナースの仕事の求人情報は希少で、巡り合えるチャンスは少ないのですが運とタイミング次第では機会に恵まれるかも。
求人情報をこまめに確認しながら待つのもいいのですが、私のようにダメもとで履歴書を送っておくことも一つの手段だと思います。
また、シップナースは採用人数が非常に少ないので、ツアーナースの仕事もおすすめです。
看護師免許は、いろんな働き方ができる魔法のライセンスだと思っています。
皆さんそれぞれが、楽しく働ける場所に辿りつけたらいいなと願っています。
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