ピアノは、人気の習い事の一つですね。
幼児期からピアノを習い始めるというお子さんも多いです。
ピアノは、集中力がつくとか、コツコツ努力する習慣がつくとか、頭が良くなるとか、音楽を楽しめるようになるとか、その他にもいろいろなメリットがあると言われています。
だったら、「我が子にもピアノを習わせたい!」と思っていざ習い始めると、毎日の家庭での練習が本当に大変だということに気がつきます。
うちの子、全然ピアノの練習をしないんです…
小さな子どもは、楽しくないと練習をしませんから、「楽しく練習させる」ことが何よりも大切です。
毎日忙しいママさんは、ピアノの練習をしない子どもにイライラしてしまうことも多いかもしれません。
今回は「子ども(幼児~低学年)がピアノを嫌いにさせないで毎日練習する子になるコツ」についてお伝えしたいと思います。
- 子どもとピアノをもっと楽しみたい
- 練習をしない子どもにイライラしてしまう
- 子どもがピアノを嫌いさせないようにしたい
娘がピアノを習い始めたのは4歳2か月
娘は3歳半からヤマハの音楽なかよしコースに通い、4歳2か月からピアノ教室に通い始め、現在小学3年生になりました。
最近はピアノが大好きと言い、毎日練習する子になりました。
ピアノの先生からも「いつもきちんと練習をしてきてえらいわね」とほめられ、本人も嬉しそう。
そんな娘ですが、やはり幼児期に毎日練習させるのは本当に大変でした。
楽しければピアノを毎日練習する子になる
ピアノが上手になるためには、毎日の練習が欠かせません。
「毎日練習させなければ」と、保護者にとっても多少プレッシャーがありますよね。
ピアノの練習をしようと誘っても、小さなお子さんはすぐに練習をしないこともよくあります。
まだ遊びたかったり、機嫌が悪かったりすることもしょっちゅうです。
ママは毎日忙しいので、そんなお子さんにイライラしてしまうこともあるかもしれませんが、そこはグッと我慢です。
「練習しなさい!」なんて、子どもを叱ってしまったら、ますます子どもは練習したくなくなってしまい悪循環^^;
ピアノの練習の時に、ママがイライラした態度をとってしまうとそれだけで子どもはピアノが嫌いになってしまう可能性があります。
幼児期はとにかく楽しく。ピアノ嫌いにさせないのが一番のポイントです!
ピアノを毎日練習する子になるコツ
毎日練習しなくてもいい
いきなり矛盾しているように感じてしまうかもしれませんが、毎日練習しなくてもいいと思う気持ちもあった方がいいと思います。
もちろん「ピアノ=毎日の練習」が基本ではあります。
毎日少しでもいいからピアノを触らせることが大事。
でも、気が乗らないタイミングで、ママに叱られながらしぶしぶ練習することは、子どもにとってもママにとっても大きなストレスです。
「今日は練習させるのが難しいな」と思ったら、思い切ってあきらめてしまうのも一つ。
ピアニストを目指しているのなら話は別かもしれませんが、「できるだけ毎日練習させたい。だけど週に1~2回休んでもいい。」というくらいの気持ちでいて良いと思います。
ただ、練習をお休みする日は「明日は練習できるの?」と確認し、「じゃあ明日は帰ってきたらすぐに練習しようね」などと、約束をしておくことがポイントです。
子どもも約束したことは覚えていますし、約束をできるだけ守ろうと頑張ってくれます。
大人だって、何だか今日はやる気が出ない…ってこと、ありますよね。
「しぶしぶ週7回」練習するよりも、「機嫌よく週5回」練習する方が、長期的に見ていい結果になります^^
ママ(パパ)がピアノを教えない
ママ(パパ)はついピアノを教えようとしてしまいます。
私もそうでした。
ピアノの練習の時にママ(パパ)が指導的に関わってしまうのはNGです。
指導的に関わってしまうと、子どもの機嫌が悪くなってしまうことも多いです。
なぜなら、子どもはママ(パパ)に指導されたいのではなく、一緒に楽しんでもらいたいと思っているからです。
以前、ピアノの先生に「娘がピアノの練習中に機嫌が悪くなってしまう」と相談したところ、「お母さんはピアノを教えないでください。ピアノは私が教えます。お母さんはお子さんにただ寄り添ってあげていてください。」とアドバイスをいただきました。
「あー、なるほどなー」と思い、寄り添うことを意識して練習につき合うようになったら、娘も穏やかに練習するようになってきました。
「ママ(パパ)がピアノを教えない」というのは目からウロコでしたが、とても大切なポイントだと思っています。
ママ(パパ)もピアノを弾く
ピアノが弾けるママ(パパ)であれば、子どもの好きな曲を弾いてあげたり、連弾を楽しむのはとてもいいことだと思います。
私自身は、子どもの頃に3年間だけピアノを習った経験があり、娘のピアノ発表会の時に、うん十年ぶりに一生懸命に私も練習をして連弾で一曲弾きました。
練習も本番も、とても楽しくいい思い出です。
夫はピアノを全く弾けないのですが、「パパにピアノを教えてあげるんだ」といって、時々娘が先生となって夫にピアノを教えていることがあります。
ピアノが得意でも得意でなくても、ママ(パパ)が一緒に鍵盤をさわってピアノを楽しむ時間があるとお子さんはピアノが楽しいと思えるようになるでしょう。
日々の練習の時に、私が先にピアノの椅子に座り、何か適当に音を鳴らしたり、娘の練習している曲を少し弾いたりすると、娘がピアノに寄ってきてそのまま練習を始めるという流れもよくあります。
子どもだけをピアノに向かわせるより、ママがピアノの椅子に座って子どもを誘う方がスムーズですよ^^
ピアノ曲を子どもと聴く
お部屋遊びをしているとき、食事のとき、宿題をしているとき、車での移動中などにピアノ曲を聴くことはおすすめです。
「ママはこの曲が好きだなー」「いいメロディだね」などと話しながら、ピアノ曲を親子で楽しむのはとても穏やかで豊かな時間になります。
子どもの中でも「いつかこの曲が弾けるようになりたい」と思うような曲に出会えたら、日々のピアノ練習のモチベーションにもなります。
子どもがピアノを弾いている動画をみる
娘と同じ年くらいのお子さんの演奏動画をYouTubeで見せたことがありました。
娘は、もう一回!と何度も見て興味津々な様子。
個人レッスンのピアノ教室に通うお子さんは、他のお子さんがピアノを弾いている場面をみる機会があまりないので、動画で見せてあげると興味を持ちます。
ピアノ発表会で可愛いドレスを着てピアノを弾いている映像には、特に釘付けになっていました。
「ドレスを着てピアノを弾きたい」と、お気に入りのドレスを着て練習することもよくありました。
音あてゲームで楽しむ
ピアノで音を鳴らして「これはなんの音?」とクイズを出す遊びを時々しました。
ピアノを習い始めてしばらくすると、音感がとても良くなり「ド!」「ソ!」「シ!」などとほとんど全部正解するようになりました。
娘から「音あてゲームしよう」と誘われることが今でもよくあります。
ママ(パパ)が答えるときは適当に間違えてあげて下さいね^^
子どもは「私の方がすごい!」と喜びます。
練習しない時には第3者の言葉をかりる
ピアノの練習を促しても、子どもが練習をしない時には、「ばあばにピアノを弾いている動画を撮って送ってほしいって言われているんだ」とか「ピアノの先生が、毎日練習した方が良いって言ってたよ」などど第3者の言葉を借りると上手くいくことがあります。
そして、我が家ではぬいぐるみの口を借りることもよくありました。
お気に入りのぬいぐるみなどを持ってきて、人形劇のように「○○ちゃんのピアノがききたいな」「昨日のあの曲聞かせてくれない?」などと声をかけると、今まで練習しなくて困っていたのがウソのように「うん、いいよー」とご機嫌にピアノを弾き始めることもよくありました。
ママが「ピアノの練習をしなさい!」なんて怖い顔で言うよりも、笑顔でぬいぐるみを片手に語りかける方が子どもはすんなりとピアノに向かいます^^
これは、我が家ではとっても効果がありました!
練習をしたらシールやスタンプ
ピアノの練習をしたら、カレンダーにシールを貼るとか、手帳にスタンプを押してあげることも効果的です。
今日は頑張ったからシール3つ貼ろう!とか、かわいいスタンプを何種類か用意するなどして、練習後も楽しい気持ちにさせてあげましょう。
ママ(パパ)よりピアノが上手だと思わせる
子どもは「自分はママ(パパ)よりもピアノが得意だ」と思うようになると、機嫌よく練習に向かうようになります。
そして日々の練習がとてもスムーズになります。
「ママが○○ちゃんの歳の時には、こんなに難しいの弾けなかったよ」「ママが小さいときには、○○ちゃんみたいに毎日練習しなかったよ」などと話してあげると、「私はママ(パパ)よりもピアノが上手なんだ」と思うようになります。
ここをクリアできると、ピアノの練習が自走モードになる実感がありました。
是非、気持ちを持ち上げて自信を持たせてあげてほしいなと思います。
オーケストラコンサートに行く
時々、近くのホールでオーケストラのコンサートやピアノコンサートが開かれることがあり、1年に1度くらい娘と行くようになりました。
できるだけ子ども向けのコンサートを探して参加するようにしています。
ピアニストの方の演奏を実際に観に行く経験は、ピアノ練習のモチベーションにもなると思いますし、単純に情操教育としてもおすすめです。
ママ(パパ)もピアノを弾いてみませんか
ピアノを子どもと一緒に習う
実は、私は娘がピアノを習い始めた時に、一緒にピアノを習うことにしました。
小さい頃に3年間だけ習った経験がありましたが、ほとんど弾けないまま挫折。
ピアノをやめた理由は「練習嫌い」。
ピアノを続けなかったことを大人になるまで後悔していました。
なので、娘には「ピアノが上手になるまで楽しくレッスンを続けてもらいたい」という思いが強く、いろいろ工夫をしながら練習につき合ってきました。
娘とピアノを習い始めて4年になります。
今も週に1回一緒にレッスンを受けています。
娘と一緒に練習をしてピアノ教室に通うのはとても楽しいです。
大人向けのピアノ教材
テキスト、楽譜、DVDがセットになった大人向けのピアノ教材があります。
ドレミから始める全くの初心者でも大丈夫。
DVDを見て練習をするので、気をつかうことなく自分のペースで続けられます。
「ピアノが弾けたらいいな」というお気持ちをお持ちの方は、こちらの教材でピアノの練習を始めてみてはいかがでしょうか。
\親子で幸せなピアノタイムを♪/
ピアノを毎日練習する子にするコツ まとめ
ピアノを習うことは、たくさんのメリットがあります。
ピアノが上手になるには5年10年はかかりますので、細く長く継続していくことが大切。
幼児期~低学年は「とにかく楽しく練習する」ことが継続のポイントになります。
そして、「ピアノが楽しい、ピアノが好き」と思うことができれば、小学生以降は自ら進んで毎日練習する子になり、ママ(パパ)はかなりラクになります。
幼児期に多少のんびりペースでも、ピアノが嫌いにならなければいずれは上達していきますので、焦らずに親子ともにストレスなく練習を続けてほしいなと思います。
何か参考になることがあれば嬉しく思います。
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